最近パートナーとのスキンシップが少なくなったなぁと感じている方はどのくらいいるのでしょうか。
スキンシップが少なくても仲の良い夫婦はたくさんいます。
しかし、スキンシップが減ってくることで離婚率が上がってしまうというデータがあるのを知っていますか?
今回はこれからも二人が仲良く過ごしていくためのちょっとしたヒントのお話をしていきますのでぜひ最後まで読んでみて下さいね。
スキンシップが少なくなると離婚率が上がる?
最初にもお伝えしましたが、スキンシップの量と離婚率とは密接な関係性があります。
そんな大袈裟なと思う方もいるかと思いますが、平成30年の家庭裁判所が調べた婚姻関係の申立ての理由を見てみるとスキンシップの重要性がよく分かります。
出典:オーセンス法律事務所
上記の表を見てみると、女性、男性ともに離婚理由の一位が性格の不一致となっています。
付き合いたてや結婚したてで性格が合わないカップルはいませんので最初の時はもちろん相性が良いとお互いが思って結婚したはずです。
しかし時間を掛けて少しづつすれ違い最終的に性格が合わないという結論に至るのでしょう。
上記のデータから分かる通り、離婚原因としてお互いの性格の不一致が主要な要因となることは一般的です。
性格の不一致は次のような理由で起こることがあります。
1,コミュニケーションを取るのが困難
一方が社交的でコミュニケーションを好む一方、もう一方が内向的で寡黙な場合、コミュニケーションのスタイルの違いが衝突を引き起こすことがあります。
2、価値観の不一致
価値観や信念の違いが、生活の重要な側面に関して衝突を生み出すことがあります。たとえば、宗教、政治、教育、子育ての方法などが該当します。
3、問題解決方法の違い
一方が対立を避ける傾向がある一方、もう一方が積極的に問題を解決しようとする場合、衝突の解決方法に対する不一致が発生しやすくなります。
4、趣味や興味の不一致
趣味や興味が大きく異なる場合、共通の活動を楽しむことが難しくなり、関係に不満を抱くことがあります。
5、予期せぬストレスへの対応
性格の違いがストレスの原因となり、予期せぬ状況や困難に対処する能力に影響を与えることがあります。
上記のような夫婦間の性格の不一致が二人の関係に悪影響を及ぼすことは、心理学的な研究やカウンセリングからも確認されています。
夫婦関係においては、性格の違いが夫婦の関係性に与える影響が大きく、お互いを理解したり思いやることや喧嘩に発展してしまうなどの要因になってしまいます。
そして注目していただきたいのが、女性の離婚原因の第3位にある『精神的な虐待』です。
ポイントなのは女性の離婚原因だということです。
なぜ男性ではなく女性の方が精神的な虐待を受けていると思うのでしょうか。
これは昔から続く男尊女卑の精神が深く関係してます。
虐待というと少しオーバーに聞こえるのかもしれませんが、案外日常生活の中で行われているのが現状です。
実際にあるケースなどを見ていきましょう。
女性も男性も言葉使いが悪かったり言い方がキツかったりすることはありますが、男性が女性に罵倒された場合よりも女性が男性に罵倒された場合の方が精神的ダメージが大きくなる傾向にあります。
これは精神的未熟さからくるものではなく、男性に比べ女性の方が言葉に対して敏感に感じ取る脳の性能の違いが影響しています。
そして、今では多くはありませんが一昔前は亭主関白という概念が男女とも根強かったため男性の方が優位に立つ場合が多く男性の発言権や権力が高かったという背景があります。
昔は専業主婦という女性が多く、現在は共働きをしている夫婦も増えてきました。
例外もありますがまだまだ男性の給与の方が多いという現実があります。
そのため女性が経済的な依存状態になりやすく自立するという選択肢が限られてしまうという状態になります。
よく夫婦喧嘩の際に出てくるフレーズで「俺が稼いでやっているんだ」という女性からヒンシュクを買うような発言も、こういった経済的事情から出てくるフレーズとも言えます。
夫婦関係において、常に対等である必要はなく上下関係があっても、それ自体が悪いわけでなく尊敬や信頼が前提にあって成り立つもので、それがない場合に精神的虐待、つまりパートナーに暴言を吐いたり相手を見下す発言や態度に繋がっていく恐れがあります。
日々のスキンシップやコミュニケーションがいかに重要であるかがわかって頂けたかと思います。
離婚を回避する方法は?
夫婦が離婚を決意するにはある程度の期間を経て決意する場合が多いです。
日々のストレスなどの蓄積があり限界を超えたときに決断します。そうなる前に何かしらのアクションを起こすことでストレスの軽減や解消、そして夫婦間の関係性を少しづつ改善していくことができるでしょう。
とはいっても、具体的に何をすればいいかがわからないという方も多いでしょう。
ONE SMILEでは、夫婦関係の改善に役立つ8つのアクションをアドバイスしています。
1、コミュニケーションの改善
コミュニケーションは健全な関係の要です。感情や考え、願望をオープンに共有し、相手の立場を理解しようとすることが大切です。カウンセリングを受けることも役立つ場合があります。
2、カップルセラピー
専門家の指導を受けたカップルセラピーは、関係を改善するのに役立ちます。セラピストはコミュニケーションのスキル向上や対立解決の方法を教えてくれます。
3、妥協と協力
争いごとが起きた場合、互いに妥協しようと努力しましょう。解決策を見つけるために協力する姿勢が、関係を改善するのに役立ちます。
4、趣味や共通の活動
一緒に楽しいことをすることが関係を強化するのに役立ちます。共通の趣味や活動を見つけて、一緒に時間を過ごすことが重要です。
5、ストレスの管理
夫婦双方がストレスを適切に管理することが重要です。ストレスが関係に悪影響を及ぼすことがあるため、リラックスやストレス解消の方法を見つけましょう。
6、感謝の表現
相手に対する感謝の気持ちを表現し、愛情を示すことは関係を強化します。日常生活で小さなことに感謝の意を示す習慣を持ちましょう。
7、夫婦の時間
仕事や家庭の忙しさから解放され、夫婦だけの時間を持つことが大切です。これは関係を再燃させるのに役立つことがあります。
8、離婚を真剣に検討
離婚を選択肢として検討する前に、それが本当に必要なのかよく考えましょう。専門家の助言を受けることも重要です。
スキンシップよりも会話をしよう
夫婦間の危機を避けるためにはスキンシップが必要不可欠ですが、普段からスキンシップを行なっている人は良いですが、そうでない方や最近減ってきたなと思っている方にはいきなり肌が触れ合うスキンシップをとりましょうというのはハードルが高いと感じるかもしれません。
そこでまずみなさんに初めてもらいたいのは『会話』です。
誰でも簡単に始めやすく、そしてスキンシップに繋がるキッカケになる会話は二人の関係性の改善にきっと役にたつでしょう。
会話をすることで自分の感情や考え方を相手に伝えることができ、そういった感情を共有することでお互いの理解に繋がり絆が深まります。
もちろん良い会話と悪い会話が存在しますので、常に相手の立場に立った言葉選びをすることも必要です。
また、会話を繰り返すことでコミュニケーションの向上が期待できます。
相手の話を聴く、説明能力、問題解決能力なども高まり夫婦関係の質を向上させることに役立ってくれるでしょう。
つまり、会話は夫婦関係を構築し、維持するための基盤であり、スキンシップをより豊かで意味のあるものにするための重要なステップと言えます。
会話を通じて感情を共有し、お互いを理解し合い、信頼を築くことが、健康で幸福な夫婦関係の基盤となります。
会話を増やす方法
いざ会話をしようと思っても、どのようにしていいか分からないという場合はまず共通の趣味や興味のあることを見つけてそのことについて話してみるのもオススメです。
お互いに同じ趣味があるという方が全てではないので、同じテレビや映画などを見てそれについて話すというのも簡単かもしれませんね。
他にも、相手に質問してみるのも良いかもしれません。その際は難しく考えずに「最近あった出来事」や「最近嬉しかったこと」など簡単な質問から始めてみると良いかもしれません。
そして注意しなくてはいけないポイントがあります。
それは相手の話をしっかりと聴くことです。相手の話を聴き共感することでより信頼関係を深く築けるようになりますので自分中心で会話をするのではなく二人で会話するという意識を持つことが大切です。
難しいことを始めるのではなく簡単なことを日々継続させることが夫婦関係を良好に続けていくポイントになるでしょう。
おわりに
スキンシップは夫婦関係の向上にとって重要な要素です。
感情的な結びつきやコミュニケーション、ストレスの軽減、信頼感、愛情の再確認などを促進する役割を持っています。
これらの要素が複雑に絡み合い離婚率の低下に繋がっていくことでしょう。
大切なパートナーとの関係をこれからももっと良くしていきたいと考えている方はぜひ参考にしてみて下さいね。
「その気持ち、わかるよ」って言っていますか?
パートナーをリスペクトすることがハッピーのヒケツ