「笑顔」で脳をだましましょう。
そんなことを言われて「そうだね!」と思う人は多くはありません。
笑顔が私たちの心や体に与える影響は魔法のようで、毎日を楽しく過ごしていくためにとても重要なポイントです。
しかし毎日楽しいことばかりではありませんので四六時中笑顔でいられるかというとそうではありません。
今回のお話は、笑顔が私たちの脳にどのように働くか、そして笑顔と幸せについてお伝えしていきます。
ぜひ最後までお読みになり参考にしてみて下さいね。
笑顔が脳をだます?その理由とは
まず初めに、みなさんはどんな時に笑顔になりますか?
嬉しい時や楽しい時に笑顔になると思っている方がほとんどではないでしょうか。
確かに、美味しい食べ物を食べた時や嬉しいことがあったら自然と笑顔になっていたという経験をしたことがある方も多いと思います。
しかしそういった楽しいイベントがない場合は常に笑顔をだすのは難しいと考えてしまいがちです。
笑うという行為が、何か良いことが起こらないと出ないという発想は多くの方が持っているもので一般的な考え方と言えるでしょう。
しかしフランスの哲学者のアランという方が書いた著書「幸福論」では笑顔について次のような解釈をされています。
「幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ」
アラン 幸福論
つまり感情表現の一つだけではなく、笑顔は幸せを呼び寄せるためのツールの一つであると言っています。
笑っているからこそ幸せが舞い込んでくるのであって、決して最初から幸せな人なんていない、そういった解釈もできるかもしれません。
日本にも同じようなことわざで、「笑う門には福来たる」というものがあります。
門というのは家という意味で、家族が笑っていると幸せが舞い込んでくるといった意味になります。
何かがあって笑顔になることは誰にでもできますが、そうではない時でも笑顔でいることで次々と幸せがやってくると考えられていますので、作り笑いでも笑顔を作ることでどんどん幸福が舞い降りてくるでしょう。
そんなことあるわけないと思った方もいるでしょう。
しかしこれにはしっかりとした理由がありますのでそのヒミツをお伝えしていきます。
脳内の幸福物質
笑顔になると、脳内で幸福感をもたらすセロトニンやドーパミンといった幸せ物質と呼ばれる物質が放出されます。これにより私たちは幸福感や安心感といったポジティブな感情を感じることが様々な研究で明らかになっています。
そして、楽しいことがなくても笑顔を作ることでも同様に幸せ物質が放出されることがわかています。
笑顔になることで幸せ物質が出て幸福感が増し、そのおかげでまた笑顔になるといった良い循環が生まれることを考えても、作り笑いでも良いので毎日の生活の中で「笑顔」を増やすことで幸せな毎日を送れるようになります。
ミラーニューロンの役割
人間の脳の細胞の一つに「ミラーニューロン」という細胞があります。
この細胞は、人の表情か感情、行動をまるで鏡のように写し自分の行動にしてしまうという指令を出す細胞です。
自分が笑顔になると周りも笑顔になるといった共感行動に繋がっていきます。
詳しいお話は下記の記事でお伝えしていますのでぜひ読んでみて下さい。
笑顔の脳内騒動:日常生活と人間関係へのメリット
作り笑いだったとしてもその笑顔によって脳がだまされたことによってわたしたちの日常生活においてどのような影響があるのでしょうか。
ストレスの軽減
笑顔になることで脳の細胞の一つである「ナチュラルキラー細胞」という細胞が活性化します。
この細胞が活性化することで免疫力が向上したりストレス軽減に役立ったりと、心と体にポジティブな影響を与えることが最近の研究でわかってきています。
人間関係の強化
笑顔をはじめとするポジティブな感情や表情は自分の周りの人にとってプラスに働きます。
人間関係をより良いものにしていったり、より親密な関係を築くためのサポートとなるでしょう。
詳しくは下記の記事でお伝えしていますので参考にしてみて下さい。
おわりに
「笑顔」で脳をだましましょう。
だますという言葉は多少過激ではありますが、笑顔を作り脳がポジティブな思考になることは幸せな毎日を過ごすためにとても重要です。
自分自身の幸せばかりでなく、周りも幸せにできる「笑顔」を毎日の中で意識的に取り入れてみて下さい。
幸せに満ちた豊かな人生を送ることができるヒントになりますのでぜひ実践してみて下さいね。
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